Indeed Japanが2025年8月に公開した日米調査では、「企業のスキル習得支援」 に大きな差があることが明らかになりました。
人材不足や人的資本経営が叫ばれる中、今こそ「人材育成の在り方」を見直すチャンスです。この記事では、調査のポイントと、企業が今すぐ取り組むべきステップをまとめます。
日本企業の課題:社員任せのスキル習得
調査によれば、日本企業の 22.7% が「スキル習得の支援を特に行っていない」と回答しました。米国ではわずか 2.0% にとどまっており、日米の差は歴然です。
さらに、日本では「学びは社員の自主性に任せる」とする企業が 29.3%。一方の米国では、企業が必要スキルを明示し、研修や学習機会を設けるスタンスが一般的です。
👉 つまり日本では、「学びたいと思う社員」と「学ばせたい企業」の両方で、意識の温度差があるのです。
求めるスキルと社員の志向のズレ
- 企業が求めるスキル:リーダーシップ、共感、好奇心
- 社員が学びたいスキル:柔軟性、回復力、好奇心(リーダーシップは7位)
このギャップは、人材育成プランの非効率化につながります。研修をしても「本人に響かない」ケースが多発し、結果的に定着や成果につながりにくいのです。
人材育成で差をつける!企業が今すぐできること
1. 現状把握(可視化)
「社員はどんなスキルを学びたいのか?」をアンケートで把握。現状の支援施策も一覧化してみましょう。
2. 小さな学びの機会をつくる
いきなりリーダー研修を行うのではなく、小さな役割やプロジェクトで実践の場を提供。成功体験が意欲を高めます。
3. ソフトスキルとビジネススキルを連動させる
社員の興味が強い「柔軟性・好奇心」と、企業が求める「リーダーシップ」を結びつける研修設計がカギ。
まとめ:2025年は「学び直し支援」で企業の未来が決まる
今回の調査は、日本企業の「スキル支援の遅れ」を浮き彫りにしました。
人的資本経営が注目される今こそ、学び直し(リスキリング)を制度として整えるかどうかが、企業の競争力を左右する時代です。
👉 今週できるアクションは、社員アンケートの実施と、小さな研修の試行。ここから人材育成の第一歩を始めてみませんか。
この記事の元データはこちら:Indeed Japan プレスリリース(2025年8月8日)
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